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家族が引き出しを可能に…認知症の人の預金

2021年2月17日 12:16
家族が引き出しを可能に…認知症の人の預金

全国銀行協会は、認知症の人の家族が、本人の代わりに預金を引き出しやすくする新たな指針をまとめました。近く公表する予定です。

現在は多くの銀行が、口座の持ち主が認知症になると、家族が引き出す場合でも、本人を窓口に同行させるなどして意思を確認することが必要としています。ただ、判断は各銀行の慣例で行われていて、トラブルも多くなっています。

こうしたことから、全国銀行協会では、本人の認知能力が低下していると確認できた場合には、家族が預金を引き出すことができるよう、銀行に指針を示します。預金の使い道は、口座持ち主の医療や介護、生活のための費用などに限ります。

また、悪用を防ぐため、引き出し限度額を設けたり、医療費は直接病院に振り込むなどの対策を講じるほか、戸籍謄本などで家族関係の確認を徹底する方針です。