インド北部ウッタラカンド州で７日、ヒマラヤ地域の氷河が崩れて洪水が起き、少なくとも１０人が死亡、およそ１５０人が行方不明になっています。

氷河の崩落直後の川を捉えた映像を見ると、轟音（ごうおん）とともに濁流が勢いよく下流に押し寄せるのが分かります。

地元メディアなどによりますと、インド北部ウッタラカンド州で、ヒマラヤ地域の氷河が崩れ、大規模な洪水が起きました。この洪水で少なくとも１０人が遺体で見つかり、川沿いの水力発電所にいた作業員などおよそ１５０人が行方不明になっています。

インドのモディ首相は、「状況を絶えず注視している。国中が安全を祈っている」とツイッターに投稿、行方不明者の救助のために軍や医療チームを派遣しました。

氷河が崩れた詳しい原因は分かっていませんが、以前からヒマラヤの氷河は地球温暖化により急速に解け出し、洪水を引き起こすおそれがあると指摘されていました。