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不安や悩み“コロナ疲れ”相談増 対処法は

2021年2月3日 11:17
不安や悩み“コロナ疲れ”相談増 対処法は

2日に10都府県で延長が決定された緊急事態宣言。長期間の自粛やストレスで、心身の不調を訴える人が相次いでいます。都内のNPO法人では、コロナ関連の相談が急増しているといいます。「コロナ疲れ」の対処法は――?

■コロナ疲れ…1日300件「相談」も

自粛生活が長引くことに、街の人はどう感じているのでしょうか。2日夜、都内で聞きました。

会社員(40代)
「体自体は全然不安はないんですけど、いろんなニュースを見たり聞いたりすると余計、不安に感じます」

別の会社員(40代)
「家で在宅勤務が半分なので、人と話す機会が少ないので、あまり精神上よろしくないですね」

2日夜、東京都豊島区の東京メンタルヘルス・スクエアを訪ねました。

NPO法人による相談室です。パソコンの画面上で、数分の間で多くの相談が寄せられています。ここでは、LINEなどのSNSを通じて、相談を受けています。多い日で1日に300件以上の相談が寄せられ、感染者が急激に増加した年末以降、コロナの影響とみられる相談が半数以上にものぼるといいます。

相談員
「ご苦労さまです。いま未対応の方で1回目(の相談)の方が入ってらしたので、お願いします」

およそ30人いる相談員のほとんどはリモートで対応していますが、1日に寄せられる相談のうち、およそ4割しか対応できていないといいます。

■緊急性高い相談から対応

取材中にも次々と、相談したいという要望が入ってきました。

相談員
「コロナに対する考え方の違いから、会社とか家庭内で人間関係がやりにくくなったりとか、最近ではコロナは治ったんだけど、後遺症がきつくて周りがなかなか理解してくれないということで、追い詰められた(という相談がありました)」

ほかにも、「外にいても、家の中にいても、怖くてたまりません」「就職決まらなくて、死にたい」といったメッセージが寄せられています。『死にたい』『消えたい』など緊急性が高い相談から対応しているといいます。

■体と心のケアが大切

コロナの不安や悩みからくる“コロナ疲れ”は、どう対処すればいいのでしょうか。

相談室によると、多くの情報が入ってくるスマホを遠ざける、1人になる時間をつくる、ストレッチや腹式呼吸をするなど、体と心をケアすることが大切で、日常生活に支障をきたす場合は医療機関の受診が必要だといいます。

東京メンタルヘルス・スクエア カウンセリングセンター長
「自分が感染したかもしれないとか、濃厚接触者が出たとか、他人の行動が気になるとか、なかなか身近で言いにくい場合もあると思うんですよね。(相談できる人が)身近にいればそれが一番いいですけれど、こういったところを利用するのも1つかなと思います」

(2月2日『news zero』より)