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ワクチン接種へ急ピッチ増産 思わぬ課題も

2021年2月1日 18:35
ワクチン接種へ急ピッチ増産 思わぬ課題も

新型コロナウイルスのワクチンを保管する冷凍庫の出荷作業が、医療従事者への先行接種が行われる会場に向けて始まっています。こうした中、自治体では課題もあるようです。


◆急ピッチですすむ注射器の生産

先週、広島県三次市にある医療機器メーカーの工場では、自動の生産ラインで次々に注射器が流れていました。

新型コロナのワクチン接種にむけて、注射器の生産がいま、急ピッチですすんでいます。薬液が1ミリリットル、もしくは2.5ミリリットル入るもので、インフルエンザの予防接種に使われるものと同じ規格です。

JMS三次工場 野津滋稔工場長「厚労省から注射器・注射針の増産可能数がどの程度あるか打診を受けまして、生産ラインを2倍にしました」

注射針も増産中。次々と出荷が進んでいます。

野津滋稔工場長「一人でも多くの方がワクチン接種を受けられるように社員一丸となって努めていきたい」


◆“超低温”の冷凍庫も

承認されれば、今月にも始まるワクチンの接種。2月1日、神奈川県横浜市の倉庫では、段ボールがトラックに次々とのせられていました。段ボールはあわせて33個。その中に入っていたのは……

EBAC 佐々木健社長「ファイザーワクチン用のマイナス80度、超低温の保管庫になります」

ファイザーワクチン用の冷凍庫の発送も始まりました。まず、医療従事者の先行接種にむけて全国100か所へ。

EBAC 佐々木健社長「(前年の)2倍から3倍近くの台数をすでに生産している状況。(100台は)日曜日までに完納するということで動いています」


◆冷凍庫を設置する自治体に、思いもよらぬ問題浮上

一方、住民へのワクチン接種のため、実際に冷凍庫を設置するのが自治体です。神奈川県海老名市には、冷凍庫が9台が配備されます。しかし、思いもよらぬ問題が浮上しているのです。

先月15日、市が集団接種の会場候補を視察した際の様子を見ると、職員が室内の奥にある部屋をのぞいています。心配しているのは、冷凍庫に使う電源です。

海老名市健康推進課 安宅道善課長「停電によってワクチンを接種する際に使えないというのは話にならなくなってしまうので」

停電すれば、超低温で管理が必要なファイザーのワクチンが使えなくなる可能性も。海老名市では、「非常用電源」がある場所に冷凍庫を設置する方針です。

混乱なくワクチンの接種ができるのか。課題は山積みです。