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“後発”楽天、狙うは…携帯値下げ競争過熱

2021年1月29日 21:41
“後発”楽天、狙うは…携帯値下げ競争過熱

楽天モバイルは29日、新たな料金プランを発表しました。データ使用量に応じて料金を減らすもので、1ギガバイト以下は無料だということです。大手3社も値下げを打ち出す中、無料プランを登場させた狙いはどこにあるのでしょうか。


◆楽天モバイルが新プラン「全国民に最適な1プラン」

29日午後2時半、楽天モバイルが、新たな料金プランを発表しました。

楽天・三木谷浩史社長「全国民に最適な1プラン。たくさん使う人にも、あまり使わない人にも1プラン」

データを使った量に応じて、段階的に料金が変化していくというもの。

楽天モバイルは現在、月額2980円(税抜き)でデータ通信料が原則上限なく使えるプランを展開していますが、4月から、実際に使ったデータ通信料が3ギガバイト~20ギガバイトの場合は1980円(税抜き)、1ギガバイト~3ギガバイトは980円(税抜き)。1ギガバイト以下だと無料にするということです。

この新たな料金に、街の人は……

Y!mobileユーザーのクリエイター「トータルで考えて得だなって思ったら乗り換えるかも」

auユーザー「テレワークとかで20GBは結局毎月超えちゃうから、超えても安いプランがあれば良いな」


◆楽天モバイル“さらなる値下げ”の狙いは

去年4月に、データ通信無制限で2980円という破格の料金で携帯事業に参入してきた楽天。

携帯料金をめぐっては、通信大手3社は政府から値下げを求められ、ドコモとソフトバンクは20ギガバイトで、基本料金に「5分以内の通話かけ放題」を含む月額2980円のプランを発表し、KDDIは、通話オプションをつけない場合で2480円となる料金プランを打ち出しています。

大手3社が値下げをすると、“さらなる値下げ”を発表した楽天モバイル。1ギガバイト以下の利用だと無料になる今回のプランの狙いについて、ITジャーナリストの石川温氏は……

石川温氏「大手3社が料金改定をしましたけれども、あまり使わない人向けのプランが改定されていない。そういった(ライト)ユーザーを取り込める可能性はあると思います」

ただ、専門家によりますと、楽天モバイルはまだ全国に基地局が建てられていないという課題も。

今や生活に欠かせない携帯電話。何をどう使うか、消費者の選択肢は増えそうです。