アメリカのファイザーと、ドイツの医薬品会社ビオンテックは、開発した新型コロナウイルスワクチンが、イギリスや南アフリカで見つかった変異ウイルスにも、予防効果があるとする検証結果を発表しました。

検証では、両社が開発したワクチンを接種した２０人の血清を使い、人工的に作ったイギリスと、南アフリカの変異ウイルスに対する効果を調べました。その結果、いずれもウイルスを中和する、十分な量の抗体が確認されたという事です。

南アフリカの変異ウイルスについては、わずかに中和反応が弱かったという事ですが、「ワクチンの有効性を大きく低下させる事はないと考えられる」としています。その上で、「今回の結果からは変異ウイルスに対する、新たなワクチンを開発する必要性は認められない」と結論づけました。