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通常国会召集 コロナ・カネ…与野党対決へ

2021年1月18日 12:40
通常国会召集 コロナ・カネ…与野党対決へ

菅首相にとって初めてとなる通常国会が召集されました。新型コロナウイルス対策などをめぐり、与野党が対決する展開となりそうです。

内閣支持率が下落を続ける中、菅政権にとって国民の信頼を取り戻せるか、正念場の国会になります。

菅首相「新型コロナの感染対策や、さらに不妊治療、待機児童問題、35人学級、またグリーン、デジタル。国民の皆さんのご理解をいただきたい」

支持率の下落について、菅首相は周辺に「支持率を気にしていたら政権は終わり。やるべきことを1つ1つやるだけだ」と語っています。

午後の施政方針演説では、新型コロナとの闘いの最前線に立つとの決意を示し国民に「安心と希望」を届けたいと訴えることにしています。

首相側近は「感染者数さえ減少すれば、支持率は回復するだろう」との見方を示していますが、自民党のある中堅議員は「一度、沈んだ内閣はもう元には戻らない」と指摘しています。

与党内には秋までにある衆議院選挙は、厳しくなるのではとの不安が広がっています。

立憲民主党・枝野代表「今、残念ながら菅内閣は慌てふためいている。うろたえていると言わざるを得ないような状況だと思います。これでは命と暮らしを守れません」

一方、野党は政府のコロナ対応が「後手後手になっている」とただしていくと共に、安倍前首相や吉川元農水相をめぐる「政治とカネ」の問題について厳しく追及する構えです。こうした問題で、菅首相が国会審議を通じて国民の理解を得るための丁寧な説明ができるかが問われます。