記録的な大雪で、福井県の北陸自動車道では、いまも車が立ち往生し、自衛隊の救出活動が続いています。１２日未明には東京でも初雪の可能性があり、気象庁は注意を呼びかけています。

自衛隊員「もう一つどうぞ、味が違うの。おつかれさまです」

１１日も行われた、自衛隊による食料の配給。待ち続けること丸２日以上。

立ち往生しているドライバー「しようがないよね、なるようにしかならないからね。こういう状況はね、私らの力ではどうにもできないし」

記録的な大雪の影響で、一時１５００台の車が立ち往生した北陸自動車道。自衛隊による懸命な除雪作業が行われ、１台１台着実に解消に向かっていますが、丸２日以上経ち、現在も６４台が止まったままだといいます。

さらに、高速を抜け出したあとも、下道でも再び立ち往生する事態に。集中的に除雪を行うため通行止めとなっています。記録的な雪をもたらしている今シーズン最強の寒波。

住民「とにかく一気に降ったからね。みなさんどうしていいか分からない」

新潟県の上越市や糸魚川市などでは、７２時間の降雪量が、観測史上１位に。積雪の深さは、平年の５倍以上に達しています。

信号機にもたれかかるように倒壊した家。空き家だったということですが、何がどう崩れたのかも分からないほどの雪が、覆い被さっていました。

上越市の中心部も、歩道が見えないほどの雪の壁。歩道がないため車道を歩く人々がいます。車道も車１台分がやっと。そのため交差点では、左折しようとした車。１度前へ出て右折する車を優先。住民が協力しあって誘導していました。

北陸の大雪は峠を越えましたが、１２日は、都心でも雪が積もる可能性が。

気象庁担当者「太平洋側の山地を中心に大雪となって、平地でも積雪となるおそれがあります。路面の凍結による交通障害、転倒等に十分注意していただきたい」

神奈川や千葉で積雪が予想されている他、都心でも未明から明け方にかけ初雪となり、うっすら積もるおそれもあります。連休明けの１２日、通勤などに注意が必要です。