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議会乱入で4人死亡 「トランプ離れ」加速

2021年1月7日 14:10

アメリカの首都ワシントンの議会議事堂に、一時、トランプ大統領の支持者らが侵入した事件で、あわせて4人の死亡が確認されました。

ワシントンの警察によると、議会での一連の暴動で、4人の死亡が確認されたということです。こうした中で、トランプ大統領に同調して選挙結果に異議を唱える動きも急速にしぼみつつあります。

日本時間の7日正午すぎ、アリゾナ州の結果に異議を唱える共和党議員の申し出が上下両院で否決されました。当初は大統領選の激戦州6つの結果に異議が出て、審議には20時間以上かかるともみられていましたが、議事堂内にトランプ支持者が侵入し女性1人が銃で撃たれ死亡、その後、病院に搬送された3人の死亡が確認され、あわせて4人が死亡したことで、複数の共和党議員が異議申し立てをやめると明らかにしています。

トランプ大統領「議会に向かって歩こう。そして勇敢な議員たちを勇気づけよう!」

トランプ大統領のこの発言が結果的に暴動を助長してしまった形になり、大統領への批判は高まっています。トランプ政権のマティス元国防長官が、「アメリカの民主主義を封じ込める暴力は、トランプ大統領によって扇動された」と痛烈に批判したほか、オバマ前大統領も、「この日の暴動は、アメリカのひどい不名誉と恥として歴史に残るだろう」との声明を出しました。

さらに、大統領副報道官ら複数のホワイトハウススタッフが辞任しています。地元メディアは、さらに安全保障の司令塔、オブライエン大統領補佐官らが辞任するとの観測も伝えていて、身内も含めた「トランプ離れ」は加速しています。