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東京で過去最多1591人 重症者も最多に

2021年1月6日 16:11
東京で過去最多1591人 重症者も最多に

新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京都内で、過去最多となる1591人の感染が確認されました。重症者も113人となり、最多を更新しました。

感染者が1600人に迫る多さとなったことに、都庁幹部は、「自粛を呼びかけたが、年末に人の流れが減らず、感染者は逆に増えてしまった」と苦渋の表情で語りました。

都内の新たな感染者は、10歳未満から90歳代までの1591人で、大晦日の1337人を超えて過去最多となりました。重症者も2人増え113人で、こちらも最多を更新しました。

東京都など1都3県は、2度目の緊急事態宣言に合わせて、7日から、午後8時以降の不要不急の外出の自粛を要請し、飲食店の営業時間も午後8時までに前倒しします。期間については、当初の「今月末まで」から、さらに延ばして来月7日や14日までとする案が話し合われていて、事業者への協力金も、現在の1日4万円から6万円に増やす方向で調整していることが分かりました。

小池知事は、「宣言が出れば、要請に応じない場合、店舗名の公表ができる」と牽制しながら、協力を強く求めています。

都内では、入院患者が3000人を超え、病床の約86%が埋まっています。

感染力が強い変異ウイルスへの備えも迫られる中で、都の幹部は、「このまま感染者が毎日1000人、出続けたら、医療現場は機能不全に陥る。緊急事態宣言は最後の切り札だ」と危機感を募らせています。

強制力のない宣言で、感染拡大をどこまで抑え込めるのか、メッセージ力と共に、ひとりひとりが意識と行動を変えられるかにかかっていると言えます。