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西浦教授“都の感染者減少には2月末まで”

2021年1月6日 12:12
西浦教授“都の感染者減少には2月末まで”

政府が7日に緊急事態宣言を決定しますが、東京都の感染者数を十分に減らすには、最も強い対策を直ちにやっても2月末までかかるとみられることが京都大学の西浦博教授のシミュレーションで分かりました。

シミュレーションでは、感染者1人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」を基に今後の東京都の感染者数を推計しています。

図の赤色の線は対策なしにこのままの状態を続ける場合で、一日の感染者数は3月末には7000人に達するとみられます。

青の線は去年の緊急事態宣言と同じような効果を想定した場合で、実効再生産数を0.715にすると、一日の感染者数は2月25日には100人未満となります。

西浦教授は、外出を強制的に禁止することなどができない中、最速でも十分に減少させるには2か月かかると結論づけています。

一方、黄色の線は、飲食店の時短営業のみの対策を行った場合で、2月末時点で一日の感染者数はおよそ1300人とほとんど減りません。