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企業トップが語る コロナ苦境からの脱出

2021年1月5日 20:45
企業トップが語る コロナ苦境からの脱出

新型コロナウイルス対策で、人の移動や営業が制限されていることで、企業の業績や給与が大きな影響を受けています。この苦境から抜け出す方策について、企業トップの皆さんに単独インタビューを行いました。

ゼンショーHD・小川賢太郎社長(ネコがいたずら盛り)「やはり危機というものはやってくるし、思ったよりも深い」

三井物産・安永竜夫社長(孫6人週末はグランパの顔)「経済を回しながら、コロナをコントロールしていく」

企業トップも語る新型コロナウイルスの影響。多くの企業が業績に影響を受ける中、“Withコロナ”での経営トップらの戦略は――

■航空業界にとっては、業界全体が乱気流という状況だと思うのですが、今年の一手、どのようなことを考えていますか?

ANAホールディングス・片野坂真哉社長(瑛人の「香水」にはまる)「『衛生・非接触・シンプル』この言葉をちりばめているんですよ。お客様もスマホで空港に行って、そのまま保安検査場とかですね。手荷物も今はセルフですよね。こういったものを、お客様も望んでいるし、IoTやAIこういう技術を使って、少し省人化も図れると」

JR東日本・深澤祐二社長(テニスはボレーが得意)「鉄道は残念ながら(コロナ後も)元には戻らないという前提でいくと、やはり『生活サービス』、あるいは『IT・Suica』この分野をより高く伸ばしていかなければいけない。社内的には(鉄道とそれ以外を)5対5目指して取り組もうということで話をしています」

■外出自粛によって、リモートワークなど「新しい生活様式」に合わせた働き方も進みました。コロナ禍で経済が低迷する中、給料や働き方はどうなるのでしょうか?

三井物産・安永竜夫社長「コロナを契機にリモートワークが進んだ中で、仕事に対して業績に対して貢献の大きい人、少ない人っていうのは、如実にわかるようになってきている。全員に上げていくのではなく、会社の功績・業績に対して貢献のあった人に、より多く、貢献に見合った形で報酬を決めていく」

ゼンショーHD・小川賢太郎社長「給料が大事なんで、やはり苦しい企業も多いわけですけれども、経営としては踏ん張って、やはり賃金を上げていく方向でですね、努力するということが必要だと思いますね。GDPを上げていく、いい方向へ向かう1つのきっかけになると思うんですよね」

松屋・秋田正紀社長(休日はテニスやゴルフでリフレッシュ)「直接の対面での販売というのは、基本は変わらないというふうに思っています。そういうところを補てんするところで、デジタルというものが、必要になってくるんじゃないかなというふうに考えています」

サントリーHD・新浪剛史社長(趣味は週2~3回の筋トレ)「採用方針は大きく変えまして。中途の方々をもっともっと増やすということでですね。(入社人数の)3割から、場合によっては4割近く。異なった経験を持った方々に、サントリーに入ってもらいたい」

■Afterコロナに向け、企業に求められることとは?

ローソン・竹増貞信社長(3.11はオーナーさんのお墓参り)「社会の価値観ですね、これが大きく変わりましたので、もう1回俺たちって何だっけと原点に立ち返って、俺たちコンビニエンス、便利、じゃあ今までの便利と今の便利、そしてこれからも便利ってガラッと変わってますよねということで、もう1回この便利なお店ということに立ち返って、商品それからサービスすべてを見直していこうと」

西武HD・後藤高志社長(孫との散歩が楽しみ)「少子高齢化がさらに進んでいく中で、日本の成長戦略の大きな柱が観光。これはもう、別にビフォーコロナだろうがウィズコロナだろうが、アフターコロナだろうが変わりません。2030年に(訪日観光客)6000万人という目標があるわけですから、これはぜひ下ろさないで、日本が一丸となって突き進んでいくと。そういう中で、日本の明るい未来をつくっていくと」

緊急事態宣言も検討される中、「感染防止と経済活動の両立」に向け、企業の努力が重要となっています。