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コロナ死者数は公式統計3倍以上と判明 露

2020年12月29日 20:09

新型コロナウイルスの感染が拡大するロシアで、公式統計の3倍以上の人がこれまでにコロナが原因で死亡したことが明らかになりました。

ロシア統計局によると、今年1月~11月までの死者数は前年同期比でおよそ23万人増えましたが、28日、コロナ対策に関する定例会見で、ゴリコワ副首相は「この期間の死者数の増加のうち、81%以上が新型コロナウイルスによるもの」だと明らかにしました。

これにもとづくと、新型コロナウイルスによる死者数はおよそ18万6千人となり、これまでの公式統計の死者数およそ5万5000人の3倍以上の人が実際に死亡していたことになります。この数は米国やブラジルに次ぐ世界で3番目の多さです。

これまで、ロシアでは新型コロナウイルスが直接の死因である場合のみウイルスによる死者として認定し、コロナ感染が確認されながら持病が悪化したなどの理由で死亡した人はコロナ感染による死者として数えられていなかったこともあり、欧米のメディアなどから死者数の信ぴょう性に疑問の声があがっていました。