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「ウソ流した」武漢から発信女性に懲役4年

2020年12月29日 0:22

中国の裁判所は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で封鎖されていた中国の武漢から情報発信した女性に対し、「ウソの情報を流した」などとして、懲役4年の判決を言い渡しました。

これは28日朝、初公判のため上海の裁判所に市民ジャーナリストの張展さんが出廷する様子を捉えた映像です。元弁護士の張さんは今年2月、新型コロナウイルスの感染が拡大し、都市封鎖された武漢に入り、自ら見聞きした情報をSNSなどで発信していました。

しかし、中国当局は5月に張さんの身柄を拘束し、「ウソの情報を流した」などとして起訴していました。

張展さんは無実を訴え、拘置所内でおよそ半年にわたりハンガーストライキを続けていて、28日に出廷する際には、車椅子に乗っていました。

28日の初公判で裁判所は張さんに対し、公共秩序騒乱の罪で懲役4年の判決を下しました。

張展氏側の弁護士「検察側は(張氏の発信内容の)中身や映像を提示せず、案件名を触れたのみだったので、弁護側は反論のすべがなかった」

張さんの事件は、中国当局による言論抑圧の例として、海外メディアからも取り上げられるなど、国際的にも関心が高まりつつあります。