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韓国“医療ひっ迫”赤ちゃんへの治療遅れも

2020年12月18日 15:47

新型コロナウイルスの第3波が広がっている韓国で、大やけどの赤ちゃんの治療が遅れたり、入院待ちの高齢者が死亡するなど、医療体制の課題が表面化しています。

韓国メディアによりますと、14日、ソウル近郊で、親が新型ウイルスに感染し、自宅隔離中だった家庭で、生後10か月の赤ちゃんが熱湯を浴び、顔や腕に大やけどを負いました。

しかし、赤ちゃんに感染の可能性があったため、複数の病院で、治療を断られたということです。

赤ちゃんの父親「(子供の)新型ウイルスの検査結果が出ないと、入院できないと言われた」

最終的に、近所の病院の医師が、防護服を着て救急車でかけつけ、入院治療が行われました。

一方、ソウルでは、16日、基礎疾患がある60代の男性感染者が、自宅で入院待ちのまま、死亡していたことが明らかになりました。病状が悪化し、保健所が2度、市に緊急要請したにもかかわらず、入院できなかったということで、医療体制のひっ迫が、深刻化しています。