今季のプロ野球で、守備の優れた選手に贈られる「第４９回三井ゴールデン・グラブ賞」が１８日、発表され、広島の菊池涼介選手（３０）、ソフトバンクの甲斐拓也選手（２８）などが、表彰式で受賞の喜びを語りました。

この賞は、新聞社、通信社、放送局でプロ野球の取材歴５年以上の記者による投票で選出。

セ・パ両リーグ最多得票の２８３票で、８年連続８回目の受賞となった菊池選手は「８回目ですけど毎回めちゃくちゃうれしい。また戻ってこられて、ちょっとほっとした気分と、来年もしっかりやらなきゃという責任感も生まれています」と笑顔で話しました。

さらに、二塁手史上初のシーズン守備率１０割（無失策）を達成したことについて「本当に苦しかった。打撃でチームに迷惑かけていたので、『守備では絶対やってやる！』と毎試合、気持ちを切り替えてグラウンドに立っていた」と、心境を明かしました。

一方、パリーグ最多の２６７票を獲得し、４年連続の受賞を果たした甲斐選手は「自分にとって特別な賞、今年もいただけて光栄です」と話し、来季に向けて「この賞に恥じないようもっと上を目指して野球に取り組んで、チームの５連覇目指します」と、意気込みを語りました。

球団別では、日本一となったソフトバンクから最多の４人が受賞。セ覇者の巨人からは菅野智之投手（３１）と坂本勇人選手（３２）が選出されました。また、ヤクルトの青木宣親選手（３８）が、９年ぶり７度目の受賞。３８歳９か月での受賞は、両リーグ外野手最年長記録となりました。

　【セ・リーグ】
■投手　　菅野智之（巨人　２年ぶり４度目）
■捕手　　梅野隆太郎（阪神　３年連続３度目）
■一塁手　Ｄ．ビシエド（中日　初）
■二塁手　菊池涼介（広島　８年連続８度目）
■三塁手　高橋周平（中日　２年連続２度目）
■遊撃手　坂本勇人（巨人　２年連続４度目）
■外野手　鈴木誠也（広島　２年連続４度目）
■外野手　大島洋平（中日　３年連続８度目）
■外野手　青木宣親（ヤクルト　９年ぶり７度目）

【パ・リーグ】
■投手　　千賀滉大（ソフトバンク２年連続２度目）
■捕手　　甲斐拓也（ソフトバンク４年連続４度目）
■一塁手　中村晃（ソフトバンク　初）
■一塁手　中田翔（日本ハム　２年ぶり４度目）
※同票のため２人受賞
■二塁手　外崎修汰（西武　初）
■三塁手　鈴木大地（楽天　初）
※二塁手で過去に１度受賞
■遊撃手　源田壮亮（西武　３年連続３度目）
■外野手　柳田悠岐（ソフトバンク２年ぶり５度目）
■外野手　大田泰示（日本ハム　初）
■外野手　西川遥輝（日本ハム　４年連続４度目）