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【解説】体調崩したときの連絡先(東京都)

2020年12月18日 20:21
【解説】体調崩したときの連絡先(東京都)

新型コロナウイルスの感染者数が最多を更新し続ける中、東京都は「年末年始コロナ特別警報」を発出し、これからお正月にかけての感染拡大防止を呼びかけました。イルミネーションや初詣などの恒例のイベントは?年末年始に具合が悪くなった場合どうすれば?気になる情報をまとめました。
 
■東京都は「年末年始コロナ特別警報」を発出
 
18日、東京では新たに664人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。 17日はこれまでの過去最多を大きく上回り、822人の感染が確認されました。18日はやや減りましたが、依然高い水準です。重症者は17日と変わらず66人でした。 
 
小池都知事は17日、これまで以上に危機感を持つ必要があるとして、「年末年始コロナ特別警報」と名付けて、感染拡大防止を強く呼びかけました。都のモニタリング会議では、このままのペースで増え続ければ、1日あたりの感染者数が4週間後には約1100人になってしまうとしています。 「最大限の感染拡大防止策を早急に講じる必要がある」と指摘しています。 
 
その「特別警報」では、年末年始の過ごし方についても言及しました。「忘年会、新年会は避けてほしい」「帰省はできるだけ避け、帰省する場合は、2週間前から会食を控えてほしい」。「いつもの小さなグループで過ごし、久しぶりの人に会うのはできるだけ避けてほしい」としています。 
 
年末年始は、例年なら様々なイベントがあり、出かけたくなるところですが、大規模なイルミネーションイベントには、来年1月11日までライトアップの自粛や点灯時間の短縮を要請しています。 大みそかのカウントダウンイベントにも自粛を求めています。
 
■大みそか 鉄道の終夜運転も多く中止へ
 
さらに、大みそかの鉄道の終夜運転も中止となるところが多くなりそうです。 東京、神奈川、埼玉、千葉の知事は16日、1都3県に乗り入れる鉄道事業者に対して、初詣で利用する大みそかの終夜運転を中止するよう要請しました。 これを受けて18日、JR東日本は「大みそかの終夜運転を取りやめる」と発表しました。 大みそかと元日は普段の休日ダイヤで運行するということです。 ほかにも東京メトロや小田急電鉄、京王電鉄などの私鉄も終夜運転を取りやめて、土曜・休日ダイヤで運行するということです。 
 
■初詣は?明治神宮・成田山新勝寺に聞く
 
また初詣も「混雑する日や時間帯を避けて参拝してほしい」と呼びかけています。 正月の3が日で300万人以上が訪れるという、明治神宮と成田山新勝寺に2つに聞きました。明治神宮は例年、12月31日は夜通しで参拝できるようにしていましたが、今年は通常通り「午後4時」で閉門します。元日の開門時間は未定で、入場制限はしないということです。 千葉の成田山新勝寺は、分散参拝を呼びかけています。観光協会が参道の様子をライブ配信し、混んでいない時間を確認できます。
 
■コロナっぽい?時はどうすれば(東京都)
 
これだけ感染者が増えている中で、気になるのは「年末年始のお休み中に自分や家族に熱が出たり、コロナが疑われる症状が出た場合、どこに連絡すればいいのか」です。東京都のケースをお伝えします。 
 
まず、かかりつけ医がいる人は、そこに電話をして、受診が必要かどうか相談してください。かかりつけ医が年末年始で休診の場合は、東京都の「発熱相談センター」に電話してください。かかりつけ医がいない人も同様です。 ここは年末年始も休まず、24時間体制で受け付けていて、発熱患者を受け入れてくれる近くの医療機関を紹介してくれます。 
 
 東京都発熱相談センター 03-5320-4592(24時間対応・土日祝日を含む)
 
また接触確認アプリ「COCOA」で通知があった場合は、東京都の「COCOA専用ダイヤル」に電話して相談してください。こちらも年末年始は休まず、24時間対応になっています。電話番号は、通知でお知らせが来ます。
そして、症状はないけれど感染したかもしれないと不安な人は、「新型コロナコールセンター」に問い合わせてください。こちらは年末年始を通して、午前9時~午後10時まで受け付けています。 
 
■年末年始 開業する医療機関に協力金も(東京都)
 
普段の年末年始なら多くの医療機関が休診となりますが、今年は感染者数が増えていることから、東京都はできるだけ多くの医療機関に開業してもらうよう呼びかけています。都は、12月29日から1月3日までの間に1日でも診察を行う医療機関には、4時間あたり15万円の協力金を支払うことにしました。 処方箋にそって薬を出す薬局についても、年末年始に営業したら、1日3万円の協力金を支払う方向で検討中です。
 
すでに、年末年始に診療する医療機関の事前登録が始まっていて、都内の医療機関については「発熱相談センター」で情報を集約しています。 お伝えたのは東京都のケースなので、東京以外にお住まいの方は、それぞれの自治体に問い合わせて下さい。 
 
年末年始に病院を開けて対応してくれる医療関係者の皆さんは、これまでもずっと、ほとんど休みなく診療を続けてきてくださっています。 医療崩壊の瀬戸際との危機感も高まる中、これ以上、医療現場の負担を増やさないために、今、何をすべきなのか。私たち一人一人の行動が問われています。 
 
(2020年12月18日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)