×

保育園の米軍ヘリ部品“落下物の可能性”

2020年12月18日 18:50

3年前、沖縄県宜野湾市の保育園でアメリカ軍のヘリコプターの部品が見つかった問題で、警察は、同様の条件で実験を行った結果、上空からの落下物だった可能性は否定できないとする調査結果をまとめました。

この問題は、3年前の12月、宜野湾市のアメリカ軍普天間基地に隣接する保育園のトタン屋根で衝撃音があり、筒状の物体が見つかったものです。

沖縄のアメリカ軍は、見つかった物体が、普天間基地にも配備されている海兵隊の大型ヘリコプターCH53で、かつて使われていた部品だと認める一方、発生当時に保育園付近の上空を飛行した機体に紛失している部品はないとして、アメリカ軍機からの落下物とは認めていません。

この問題を調査していた警察は今年8月下旬、沖縄県内の警察施設で、上空200メートルから落下させた想定で、見つかった部品に類似した物をトタンに繰り返し衝突させてトタンのへこみ具合などを調べました。

そして、上空からの落下物だったと特定はできないものの、可能性は否定できないとする調査結果をまとめ、18日に保育園に報告しました。

真相が解明されていないままですが、警察による調査は事実上、これで終了します。