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欧州中央銀行“金融緩和をさらに拡大”決定

2020年12月11日 9:26

ヨーロッパで新型コロナウイルス感染の第2波による経済への打撃が深刻化する中、ECB(=ヨーロッパ中央銀行)は10日、現在の金融緩和をさらに拡大することを決めました。

ECBは10日の理事会で、ヨーロッパの市場に資金を供給するため、各国の国債などの購入枠を5000億ユーロ上積みすると決定しました。来年6月までとしていた買い入れ期間も22年3月まで延長します。今年3月から導入された金融緩和策はこれで総額1兆8500億ユーロ(約234兆円)規模となります。

新型コロナウイルス感染の第2波が続くヨーロッパでは、各国で厳しい外出制限や店舗の閉鎖などが実施され、経済への打撃が深刻になっています。今回の追加緩和は、民間の資金繰りを支援し、景気を下支えする狙いで、企業向けの貸し出しなどを促すため、金融機関から資金を預かる際の金利もマイナス0.5%で据え置きました。