×

コロナ禍年末年始…年賀状にもある影響が?

2020年12月10日 21:45
コロナ禍年末年始…年賀状にもある影響が?

感染が拡大するなか、年末年始は、実家に帰省せずに、自宅で過ごすという声も多く聞かれます。会えない家族に送る年賀状に、今年ならではの、意外な影響が出てきています。

 ◇◇◇

新鮮なミルクでできた、ソフトクリームが食べられるだけでなく、間近で牛と触れあうこともできる、雪印こどもの国牧場。12年に1度の機会に、ある盛り上がりを見せていました。

雪印こどもの国牧場 高橋勇樹さん「(来年の)うし年にちなんで、年賀状のお写真とかをとるためのイベントをやっているんですけど。(前回は)盛況だったのでイベント自体盛り上がったのかなと」

来年の干支は「丑」。牛と記念撮影ができるイベントの参加者を、先着30組で募集したところ、6日(日)には、満員となる人が訪れたといいます。

 ◇◇◇

年賀状用の写真撮影が人気となる中、都内の写真店は、コロナ禍ならではの、こんな変化を感じていました。

カメラのキタムラ 篠木佑太朗店次長「(例年の年賀状は)息子さん娘さんを写真にされているお客様が多かったんですけれども。今年は、ご家族全員がのった年賀状を印刷される方が多い印象」

感染拡大で、今年会えなかった人に対して、家族全員が元気だというのを、伝えたいという思いの表れではないかといいます。さらに、若者を中心に。

篠木佑太朗店次長「今回コロナで会えない方、年内に会えなかった方に、(年賀状を)出されるというような方が増えているという印象を受けます」

実際に、年賀状印刷を行う会社が、実施したアンケートによりますと、今年、年賀状を送る予定と回答した人は、去年より26%増加しています。

写真関連製品やサービスを手掛ける会社が行った、年賀状用の撮影会の様子。今年初めて実施したところ、およそ230組の枠に、1800組以上の応募が、あったということです。

こちらの会社では写真年賀状の印刷が、前の年より15%増加しているといいます。

 ◇◇◇

年賀状に絡めて、こんなものまで登場しました。新年にお年賀として贈る、年賀マスクです。個別の袋には新年の挨拶も。

サムライワークス マーケティング本部 鈴木玲美さん「大切な人がコロナの脅威にさらされてしまうことを、とても心配している方が多い状況ではございますので。大切な人を守っていただきたいなとは、思っております」

これまでにおよそ1万5000箱が売れるほどの人気に。

 ◇◇◇

実は家電量販店でも、売れ行き好調なものがありました。

ノジマ相模原本店部門リーダー 服部聡さん「巣ごもりをされる方、すごくいらっしゃるので、そこで年賀状も自分で作るっていう方とかも、プリンターいまかなりきれいに出せます(印刷できる)ので、そういった面でもすごく売れてはいますね」

それは、プリンター。リモートワークと年賀状での需要が重なり、11月の売り上げは、去年より20%増加したといいます。コロナ禍での人気に、影響が広がる今年の年賀状。受け付けは来週15日からです。