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デモ隊リーダーらを“不敬罪”で聴取 タイ

2020年12月8日 20:03

反政府デモが続くタイで8日、警察は、デモ隊のリーダーら3人に対し、王室を中傷した不敬罪の疑いで出頭を命じ、事情聴取しました。

事情聴取を受けたのは、反政府デモを主導する学生リーダーら3人です。弁護士によりますと、3人は今年9月、バンコク近郊で行われたデモで王室を中傷したとして不敬罪の疑いが持たれています。

デモ隊リーダー「政府は君主制を利用して、警察に不敬罪の告発をさせ、我々を脅しているだけだ」

当初、警察は聴取のあと勾留の可能性もあるとしていましたが、3人は1時間半後に解放されました。

不敬罪は最長で禁錮15年が科される重罪で、この2年余り逮捕者は出ていません。タイ政府は、不敬罪の適用も辞さない構えを見せることで、王室批判のトーンを強めるデモを抑え込みたい狙いですが、警察が逮捕に踏み切った場合、デモ隊のさらなる反発は必至です。