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年末年始 ディスタンス意識した工夫とは?

2020年12月7日 22:03
年末年始 ディスタンス意識した工夫とは?

長引く、ウィズコロナの生活ですが、年末年始の過ごし方にも、変化がでてきています。年末年始の恒例行事では、迎える側も、訪れる側も、ディスタンスを意識した、工夫がありました。

2020年も残り3週間ほど。やり残したことを街で聞きました。
大学4年生「卒業旅行なので、海外にいけたらいいなと思っていました」

都内在住40代「自分役者やっているんですけど、オーディションとかなかなか人が集まる場所に行けなくて」

都内在住20代「卒業式ができなかったので。4年間通ってて“最後の締め”みたいなのができなかった」

悔しい思いがある一方、最後の締めといえば。

都内在住20代「やっぱり忘年会。友達と集まって飲めなかったのは残念かなと」

年末の恒例行事、忘年会。3密が気になるとしてやりづらいという声が聞かれました。そんな方にはうってつけ。都内の居酒屋では新たなスタイルの忘年会が登場。

酒場さん七 渡辺聡店主「お一人様でも忘年会の気分だけでも、年末に味わっていただければと」

客からの「一人でも忘年会をしたい」という声に応えて始めたソロ忘年会コースです。感染拡大を受けて12月の稼ぎ時にキャンセルが相次ぎ苦肉の策で始めたといいます。すでに1日数人の予約が入っていますが…。

渡辺聡店主「今年に関しては初めての事態ということもあって、手探りな形」

初めてのことは、年始の恒例行事、初詣にも。武蔵一宮氷川神社では、すでに破魔矢や、干支の置物などが並べられています。

来年の干支「丑」の置物など例年、元日に並べる初詣の縁起物を今年は1か月前倒しして並べることにしました。毎年三が日には、およそ200万人の参拝客が訪れるため、年始に人が集中するのを避けようという取り組みです。

参拝客「破魔矢の大きい方と、氷川神社のお札の小さい方お願いします」

破魔矢を購入 参拝客「年明けだと混んじゃう、コロナの関係もある。いつもは毎年年明けにやるんだけどね」

初めてのことはこれだけにとどまらず。

埼玉県神社庁 武田淳参事「手水舎を流水のタイプに変更しております。ひしゃくは置いておりません」

ひしゃくの使い回しが感染につながる可能性を考え、今年は流水でのお清めに。

参拝客「人が触ったものを触るのは気になるので、ない方が逆にいいと思う」

ただ作法にならい、ひしゃくを使ってお清めしたい方には。

武田淳参事「マイひしゃくというものも提案させていただいている」

その「マイひしゃく」を後押しする動きも。こちらは一般的なひしゃくに比べ、半分ほどのサイズ。神棚などを作る老舗神具店が開発した、その名も「マイ柄杓 HISHAKUん」です。

唐箕屋本店 小保田庸平代表「『コロナで手水ができない』『ひしゃくが置けない』という声を聞いていた。神社に行くと、みなさんが自分のひしゃくで、手水をしている姿が見られるといいなと思う」

コンパクトなサイズや見た目から評判も上々で、先月25日の販売から今日までに110本売れているといいます。

茨城県大洗町のホテルで行われている毎年恒例のイベント、あんこうのつるしぎり。大胆な解体を一目みようと、年末年始には、およそ100人の宿泊客がロビーに集まるため、今年は3密を作らないある取り組みを実施。それが…

大洗ホテル 菊池淳一支配人「どうしても密になってしまうというのがありますので、それを回避するためにYouTubeというものを活用」

それが、宿泊客しか見られないオンライン配信を導入。

菊池淳一支配人「安心で安全にイベントを楽しんでいただけるのかな」

年末年始の恒例行事の新たなスタイルは広がりをみせそうです。