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複数転院断られ…医療ひっ迫危機感 医師会

2020年12月4日 22:22
複数転院断られ…医療ひっ迫危機感 医師会

大阪府の独自の基準で非常事態を表す「赤信号」が初めて点灯してから一夜。吉村知事は、4日から15日まで不要不急の外出自粛に協力してほしいと改めて呼びかけました。

大阪府・吉村知事「命を守るためにも、今は何とか短期で集中してブレーキをかけるべき時期だと。社会経済に与えるダメージも生じているが、できるだけ最小にしていきたい」

外出自粛要請の初日となった4日、府民からは不満や戸惑いの声が…。

大阪府民「赤色という衝撃的な色が出たので、切迫した印象を受ける」「(旅行で)京都に行く予定だったが、きのう夜にキャンセルした」

一方、東京都の4日の新たな感染者は449人。500人を下回るのは3日ぶりです。また、重症者は3日から1人減って53人となっています。

東京都医師会は、危機感をあらわに――

東京都医師会・尾崎治夫会長「700人~800人を超える(感染者の)数が、このままいくと、12月中旬以降に増えていく。予測としては十分考えられる」「(例えば一般患者が)肺から出血して、6か所の病院に(転院の)連絡をしても、全部コロナ関係で埋まっているから、ダメだと断られました。こういう事実が、どんどん広がりつつある。通常医療に支障が来ている」

全国で猛威をふるう新型コロナの「第3波」。医療現場のひっ迫も深刻化しています。

集中対策期間中の北海道では、4日、新たに212人の感染を確認。死者は13人で、今月1日の14人に次いで過去2番目に多くなっています。