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街でPCR検査・再びある傾向も…日常変化

2020年12月4日 22:04
街でPCR検査・再びある傾向も…日常変化

不要不急の外出を自粛するよう呼びかけられている東京都内で、4日、新たに449人の感染が確認されました。週末を前に、観光地では、予約キャンセルなどの影響が出る一方、日常の生活にも変化が出てきました。

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東京・新橋にできた行列。その先にあったのは――。

4日にオープンしたPCR検査センター。検査は唾液を採取するだけで、翌日結果がメールで通知されます。その料金は、2900円(税抜き)。

個人向けでは、これまで数万円かかることもあったPCR検査ですが、コロナ検査センター・岡橋博行マネジャーによると、「検査機器、検査キットに関して、一括大量購入することによって実現した、ギリギリの数字(金額)になっている」ということです。

陽性の場合、医師や保健所に連絡するよう、厚労省は呼びかけています。

利用者は、「田舎の方に帰省するので」「来週、福岡に出張があって」「近いから、仕事(職場)が」などと話しました。

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街中でウイルス検査ができてしまうほど広がってしまった感染。

4日、新たに449人の感染が確認された東京で、再三呼びかけられている“不要不急の外出自粛”。都内のスーパーでは再び“あの傾向”がみられます。

それは“巣ごもり”の動きです。

信濃屋食品・鈴木誠営業本部長「1.2倍から1.3倍のお買い物の量を買っていただいている。ご高齢の方が非常に多くなっているなと」

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65歳以上の高齢者などに対し求められている「GoToトラベル」東京発着の利用自粛。

都内からの旅行者も多く、高齢者にも人気の温泉地、長野県・蓼科温泉。旅館のメインターゲットは高齢者ということで、全室に手すりを設置するなど、館内をバリアフリー化しています。極めつきはなんと、大浴場の床を畳に!転倒防止のためということですが、なんとも趣深い雰囲気になっています。

GoToトラベルの効果もあり、今月の予約はいっぱいという状況でしたが、今週から…

創業大正十五年 蓼科親湯温泉・マネージャー「約60件は(キャンセルが)出ています。今回の東京の発表から、とても大きな影響が出ています」

特に東京の高齢者のキャンセルが多いのではと話します。

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年の瀬も近づく中、ますます厳しい状況を迎えているのは飲食店。

埼玉では4日から一部地域で、酒類を提供する飲食店などの時短要請がスタート。要請に応じ、1時間半早く店を閉めることにした、「雑魚や 基」の橋本耕二郎店長は、「コロナが減らないと、今後の売り上げにも影響してくるので」と話します。

神奈川でも7日から、横浜市と川崎市で酒類を提供する飲食店などに対し、時短要請が行われます。

協力した店には1日2万円が支給されますが、「リーゼント居酒屋 酒蔵けんちゃん」の大友健店主は「どうしても今回は(時短要請を)のめませんね。(1日)2万円はちょっと安すぎると思うんですよね」と話しました。

それもそのはず、午後10時をまわっても、にぎわいは衰えません。過去の時短要請には応じてきましたが、今回は午前0時まで営業を続けるといいます。

酒蔵けんちゃん・大友健店主「私たちも生きていかなきゃいけないんで、ほんと大変ですね」