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なぜ?秋篠宮さま「結婚認める」を読み解く

2020年11月30日 20:47
なぜ?秋篠宮さま「結婚認める」を読み解く

秋篠宮さまが11月30日に55歳の誕生日を迎え、長女・眞子さまの結婚を初めて「認める」と述べられました。詳しくお伝えします。

■秋篠宮さま 会見で「結婚認める」

秋篠宮さま「結婚することを認めるということです。憲法にも『結婚は両性の合意のみに基づいて』というのがあります。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきものだというふうに考えています」

「決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではないというふうに思っています。そのことは娘も恐らく同じ気持ちを持っていると考えております」

このように初めて明確に「結婚を認める」とおっしゃったのです。

ポイントは3つあります。

1)『多くの人が納得し喜んでくれている状況ではないと思っている』として、依然としてお二人をとりまく状況が厳しいという認識を示されています。

2)次に、『実際に結婚するという段階になったら今までの経緯も含めてきちんと話すことは大事』とされています。

3)さらに『結婚と婚約は違う』と言及されました。

■「結婚と婚約は違う」どのような思いが?

秋篠宮さまが会見でも述べられていましたが、「憲法第二十四条」によると、婚姻は『両性の合意のみに基づいて成立する』と定められています。眞子さまと小室さんが合意していれば結婚は可能で、これは認めるということです。

しかし、婚約は両家の約束にあたり、皇族である眞子さまの婚約には「納采の儀」などさまざまな行事を行うのが慣例です。これが行えるかどうかについては、まだ秋篠宮さまは明言されていません。

■眞子さまと小室さん これまでの経緯

眞子さまと小室圭さんの結婚をめぐるいきさつをおさらいしていきます。

お二人が婚約内定会見をされたのが、2017年9月でした。その後、小室さんの母親の金銭トラブルが報じられ、翌年の2018年2月に結婚関連の行事を2020年まで延期すると発表されました。その年の8月には小室さんは、弁護士資格の取得を目指し、アメリカへ留学しました。これ以降、この話がどうなるのか注目されていましたが、2020年11月13日、眞子さまと小室さんが結婚についての「お気持ち」を公表されました。

眞子さまは「結婚は私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」と、結婚への意思が固いことを示されました。

■なぜ結婚を認める発言をされたのか?

なぜ、秋篠宮さまが結婚を認める発言をされたのか。心境の変化がおありになったのかを過去のご発言やご家族の動きから読み解いていきます。

2018年11月、秋篠宮さまの誕生日会見で、秋篠宮さまは「相応の対応というのは、こちらの対応ではなく相手側の対応」とご発言されています。ボールは向こうにあるということで「対応待ち」の状態であったわけです。

2019年11月の誕生日会見では、「(長女と)結婚のことについては話をする機会はありません」とご発言されています。ここでは「膠着」状態のように受け取れます。

ところが2020年になって動きがあり、2020年9月、紀子さまが誕生日を迎えられた際に「長女の気持ちをできる限り尊重したい」と述べられ、2020年11月、2人の決意を示した文書の発表がありました。

秋篠宮さまは今回、結婚を認めるとおっしゃったのですが、何があったのかというと、秋篠宮さまはコロナで外出機会が減って、娘たちと顔を合わせて話をする機会が多かったとおっしゃっています。

秋篠宮さま眞子さまはお互いの気持ちを改めて確認し、受け止められたのだと思います。

■秋篠宮さまの心境は変化した?

皇室担当の笛吹記者によると、「秋篠宮さまの考えは一貫して変わっていない」「“結婚”については発言されてこなかっただけで、皇室の伝統行事に関わる“婚約”への発言にとどめておられた」ということです。結婚そのものには二人の意思が固ければ認めるしかないという考えは元々あったと思われます。改めて眞子さまの結婚の意思が固い事も確認されて、今回の発言に至ったのではないかということです。

■「一時金」の金額は?どんなことに使われる?

一方で、眞子さまの婚約、結婚となりますと国民の理解は必要です。その理由の1つに、儀式などに税金が使われることがあります。

眞子さまが結婚されて皇族の身分を離れるとなりますと、品位を保つための「一時金」が支払われます。金額は皇室経済会議で決められますが、内親王の上限は1億5250万円。

当時、天皇だった上皇さまの長女・黒田清子さんの時は全額です。

三笠宮さまの娘2人は当時、大正天皇の孫という立場でしたが当時の上限の9割でした。

眞子さまは上皇さまの孫であり皇嗣の娘なので、この間ぐらいになるのでは?とみられています。

元皇族の品位を保つため、例えば住まいにはそれなりのセキュリティも必要ですし、元皇族として行事に参加する時は衣装も必要です。ただ、税金だからこそ国民の理解が必要との声もあります。

■佳子さまの結婚についても言及

今回の会見で秋篠宮さまは次女・佳子さまの結婚についても触れられました。もし、結婚について何らかの話があった場合は『その時は時間をかけてゆっくりと話合いをしていきたいと思っております』と述べられました。

国民にもいろいろな考えがあると思いますが、秋篠宮さまがお認めになりましたし、これからどのような形でご結婚までのプロセスを踏まれるのかじっくり話し合ってお決めになるのを見守りたいと思います。

(2020年11月30日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より