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秋篠宮さま55歳の誕生日 会見全文5/5

2020年11月30日 0:27
秋篠宮さま55歳の誕生日 会見全文5/5

秋篠宮さまは、きょう11月30日、55歳の誕生日を迎えられました。誕生日に先立って20日に行われた記者会見では、皇位継承順位第1位の皇嗣となったことを内外に示す「立皇嗣の礼」が終了した感想や、新型コロナウイルス禍のご一家の近況、皇室の公務のあり方などを率直に述べられました。

延期されている長女の眞子さまと小室圭さんとの結婚については、「認める」と初めて明らかにされました。「結婚と婚約は違う」と述べられた父としての思いとは─。

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■眞子さまの結婚について「結婚と婚約は違います」

(関連質問1)
3問目の御回答の中でお二人の結婚を認めるというふうに殿下お話しになりました。去年の会見ではそのことについて眞子さまと話し合う機会は無いというふうにおっしゃっていらっしゃいましたけれども、この1年間の間でお話合いをされたり、また、どんなことをお話しになったのかお伺いできればと思います。また、多くの人が決して納得して喜んでくれる状況ではないと思うというふうに先ほどおっしゃっていましたけれども、そのために以前殿下が指摘されていたその問題をクリアして解決することが必要との考えについては今は、どのようにお考えでしょうか。

(秋篠宮さま)
この間、娘ともいろいろと話す機会がありました。認めるというふうに申しましたのはそういうことの話し合いも含めてのことです。また、多くの人が納得し喜んでくれる状況の前提として、今までもあった問題をクリア(するために)相応の対応をする必要があると申しました。私自身、これは人の家のことですので詳しくは知りませんけれども、じゃ、対応を全くしていないかと言えばそんなことはないと思います。そうですね。ただ一つ言えるのはそれはいろいろな対応をしているとしてもですね、やはりそれが見える形になるというのは必要なことではないかなあというふうに思っております。

(関連質問2)
殿下は秋篠宮家当主という立場を維持されました。当初の議論、皇室典範改正前の議論では、殿下が内廷皇族として皇太子もしくは皇太弟という地位といいますか称号を得て内廷皇族になられるという案も検討されていたわけですが、殿下の意向もしくは希望という面も踏まえて最終的には秋篠宮家当主という立場を維持されたという御指摘もありますが、殿下御自身はこの宮家当主という立場を維持されたということについて、どのようにお考えでいらっしゃいますでしょうか。

(秋篠宮さま)
私自身はやはり約30年間、秋篠宮という一つの独立した宮家が続いており、それに対しては非常に愛着を持っています。したがって、秋篠宮家当主ということについては、私自身もそれは維持していきたいと思っていました。一方、おっしゃった内廷皇族になるという話はどこかで出ていたのかもしれませんけれども、皇太子とか皇太弟とか名称はともかくとして、恐らく内廷皇族になるというのは少し違うのではないかというのは意見として結構あったと私は記憶しています。よろしいですか。

(関連質問3)
眞子さまの結婚のことで先ほど、一連のトラブルについては目に見える形での対応が必要だとおっしゃいましたけれども、やはりこれから若い二人が御夫婦で家庭を築いて将来を歩まれていく上で、やはりきちんとした形で結婚のスケジュールが延期されたことについて、その原因になったことについて御本人たちが御説明されることというのは必要じゃないかなというふうに思うんですけども、その辺については殿下はどのようにお考えでしょうか。

(秋篠宮さま)
実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事なことだと思っています。

(記 者)
やはり、お父様のお立場としてはお嬢様、あとお相手のお気持ちを今は尊重したいというかそういうお考えで認めるということでしょうか。

(秋篠宮さま)
そうですね。どの段階というのがいろいろあるかもしれませんけれども、私は、特に結婚と婚約は違いますから、結婚については本当にしっかりした確固たる意志があれば、それを尊重するべきだと私は思います。これはやはり両性の合意のみに基づくということがある以上、そうでないというふうには私はやはりできないです。よろしいでしょうか。