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みかん“900キロ窃盗”見えた犯人像とは

2020年11月26日 21:24
みかん“900キロ窃盗”見えた犯人像とは

収穫まじかの甘いみかん、およそ900キロが、盗まれました。どのようにして、大量のみかんを盗んだのか。現場に残されたあるものから、その犯人像が見えました。

現場は、三重県御浜町の、あまり人が立ち入らない山の中。

みかん農家 山門喜男さん(64)「この辺軒並み取られて。ここにかなりついてたんですけど」

はさみを使ったのでしょうか、きれいに切り取られた枝。これからまさに収穫を迎えようとしていたみかんが、ごっそりなくなっていたといいます。その量、重さにしてなんと、およそ900キロ!36万円相当にのぼるといいます。

山門喜男さん「悔しいですね。30年農業して初めてですから、もう憤りですわ」

900キロは、自動販売機ならおよそ2台分。どのようにして、大量のみかんを盗んだのでしょうか。被害に遭った農家は、現場を見て、あることに気づいたといいます。

山門喜男さん「1回みかん(の枝)を大きく取って、手元でみかんのふちからきれいに切り落として。ちょっとみかん採りで慣れた人ですね」

はさみの入れ方や、落ちている枝から判断すると、犯人は、収穫作業に慣れた人物では、と話します。さらに。

山門喜男さん「周りから人が絶対入ってこないから」

現場は人目につかない場所。被害者は慣れた人が2人で行えば、1日で900キロのみかんを、盗むことができるといいます。

山門喜男さん「生活があるから約30万円強の(みかんが)盗まれると、ちょっとつらいですね」

防犯カメラなどは、設置していなかったという、今回のみかん畑。御浜町では、今回の盗難を受け、防災無線などで、周囲の農家に注意を呼びかけています。