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案里被告“秘書は私を陥れようとしている”

2020年11月20日 20:33

参議院議員の河井案里被告の第27回公判が20日に行われ、市議に現金を渡す前に案里被告に話したと法廷で証言した秘書について、案里被告は、「虚偽の事実を作り上げて私を陥れようとしている」と話しました。

20日午前から検察側による被告人質問が行われ、案里被告は、下原康充広島県議に現金を渡したことについて「記憶がない」と話し、検察官から「陣中見舞いや当選見舞いとして渡すには、不自然なタイミングで言い訳できないから記憶がないと言っているのではないか」と問われると、「それは検事の評価の問題で、私は不自然とは思いません」などと反論しました。

また、公設第一秘書の女性が、胡子雅信江田島市議に現金を渡す前に案里被告に話したなどと証言したことについて、「それは真実ではありません」「私はショックだったんです。彼女が自分の中で、虚偽の事実を作り上げて私を陥れようとしている。一体、彼女に何が起きてしまったんだと思いました」などと、語気を強めて答えました。

その後、裁判所による被告人質問が行われ、県議らに渡した現金の原資について問われると、案里被告は改めてタンス預金だとした上で、「私がこれまで頂いてきたお車代、餅代、氷代、生活費から貯めていたもの、給与の一部です」と説明しました。

裁判官から「自民党からあなたの選挙に関して、多額の金が渡されたことを知っていましたか?」と問われると、案里被告は自民党から選挙資金が出ていることは知っていたとした上で、「いくら頂いているかは私は知りませんでした」と答えました。その上で、案里被告は「お金の管理は主人が行っていたと思います」などと説明しました。

証拠調べは20日で終了し、来月15日に開かれる次回の公判では論告が行われます。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 案里被告第27回公判(11月20日)