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案里被告「間違ったお金じゃないかと…」

2020年11月17日 18:50

参議院議員の河井案里被告の第26回公判が17日に行われ、買収疑惑が報じられた際、夫の克行被告から「『あんたは知らない方がいい』と言われました」などと、泣きながら当時のやりとりを振り返りました。

午前の裁判では、案里被告の弁護士が被告人質問を行い、案里被告は、地元の県議らに渡した現金の原資について、「タンス預金をしています。その中から使いました」などと説明しました。

また、夫の克行被告が現金を渡したことを、「知りませんでした」とした上で、総額2000万円の買収疑惑が報じられた際には、克行被告に対し、「『この額は一体何の額なの』と厳しく問いただしました。(克行被告は)『あんたは知らない方がいい』と言いました。私は、主人の口ぶりで、間違ったお金なんじゃないかとそのとき思ったのです」と泣きながら話しました。

午後からは検察側が被告人質問を行い、案里被告が「覚えていません」「記憶にありません」などと繰り返す場面が多くありました。

元広島県議会議長の奥原信也県議らに現金を渡した理由について「県議会のあとを託した」という気持ちを込めて送ったと案里被告が説明していることについて、検察側は、「それならば、なぜ同じ会派の議員には送らなかったのか」などと追及すると、案里被告が言葉に詰まる場面もありました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 案里被告第26回公判(11月17日)