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感染者“過去最多” 年末年始どう過ごす?

2020年11月13日 23:29
感染者“過去最多” 年末年始どう過ごす?

11月13日、新型コロナウイルスの全国の新規感染者数が、第2波のピークを越えて「過去最多」となりました。これから迎える年末年始の過ごし方にどのような影響が出るのか、今わかっている情報をまとめました。
 
■全国の感染者 過去最多 尾身会長「今が非常に重要な時期」
 
東京では13日、新たに374人の感染が確認され、3日連続で300人を超えました。12日の感染者393人の内訳は、感染経路がわからない人が230人で6割近くとなった一方、
感染経路として最も多かったのが「家庭内での感染」で、過去最多の71人となりました。
 
年代別では、40代の感染が70人と過去最多となっています。 東京都の担当者は、40~50代の感染が増えてきていることが、「家庭内の感染」の増加につながっていると分析しています。 
 
また月ごとの年代別の割合は、第2波といわれる7~8月では30代以下が7割ほどを占めていたのに対し、今は40代以上の年代で増加傾向にあり、若い世代が中心だった第2波と比べて、今は中高年の感染が増えています。
 
12日の全国の感染者は1660人と過去最多を更新し、第2波と同じ水準にまで上がっています。このような状況に対し、 13日、菅首相は「緊急事態宣言やGoToキャンペーンの見直しについては、専門家も現時点において『そのような状況にはない』という認識を示していることは承知している」と慎重な姿勢を示しています。 
 
こうした現状について、政府の分科会の尾身茂会長は、「緊急事態宣言なんて出したくないという思いが、おそらく多くの国民の願いでしょうから、そうしたことを回避するためには今が非常に重要な時期」と指摘し、「今、ふん張らないと、もっと経済活動が抑制されることになってしまう」と訴えています。 
 
 
■感染拡大のなか、年末年始どう過ごす?
 
感染が拡大するなかで、年末年始をどう過ごすか、多くの人の意識が変化しています。 
 
民間企業の(株)コネクティットが行った意識調査によると、2020年のお正月をどう過ごしたかというアンケートで最も多かった回答は「帰省」で38.6%でした。 ところが、2021年では「帰省」は13.6%と大幅に減少し、代わりに「自宅でゆっくり過ごす」と答えた人が59.3%となっています。
 
 
「年末年始の過ごし方」を街でも聞いてみました。 
 
20代会社員 「旦那の実家に帰ろうかなと思っているんですけど、ちょっと様子見でもありますね」 
20代学生 「(去年は)おばあちゃんの家にいましたが、今年は難しいかなと」 
20代学生 「おじいちゃん、おばあちゃんが東京で、自分は千葉なので、家族みんなで(東京へ)行くのがどうなのかなと」 
 
■「家族に感染させたくない・・・」孫とも会えず
 
民間企業のクラシエフーズが「3歳から9歳までの孫がいる祖母」を対象に行った調査によると、 コロナ前の2019年に「孫と直接会っていない」と答えた人はわずか0.5%でしたが、コロナ後の2020年に「孫と会っていない」という回答は19%と増加し、コロナの影響で孫に会えない人が増えています。 
 
夏休みに孫と会わなかった理由を尋ねたアンケートでは、「周囲の目を気にして」や「世の中の自粛の流れで」と答えた人もいましたが、「お互いの感染が心配で」との理由が最も多く、8割近くにのぼりました。何よりも「家族に感染させたくない」と考える人が多かったようです。 
 
そして、「コロナが収束したら孫と一緒にどんなことをしたいか」という調査では、以下の回答が上位にあがっています。 
 
1位 「旅行など遠出をする」 
2位 「散歩や公園で遊ぶ」 
3位 「遊園地・動物園・水族館へ出かける」 
 
コロナ禍のもとで初めて迎える年末年始。普段のように帰省したり、家族や友人と集まったりすることは難しいかもしれませんが、この状態から早く脱するためにも、今が正念場となりそうです。 

(2020年11月13日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)