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「新語・流行語」鬼滅も…半分以上がコロナ

2020年11月5日 21:10
「新語・流行語」鬼滅も…半分以上がコロナ

「新語・流行語大賞」にノミネートされた30の言葉が5日、発表されました。その半分以上が、新型コロナウイルスに関連したものでした。また、いま社会現象となっているあのワードも入っています。

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今年、日本だけでなく世界中で感染が広がった新型コロナウイルス。マスクの品切れが相次ぐ中、4月に政府が打ち出したのは――。

安倍首相(今年4月当時)「1住所あたり2枚ずつ配布することといたします」

全世帯に2枚ずつ配布された、いわゆる“アベノマスク”。不良品の存在や費用の問題など何かと話題になったこの「アベノマスク」ですが、今年の新語・流行語大賞のノミネート30語の一つに選ばれました。

さらに、こんな言葉も…

小池都知事(今年4月)「密です。密です。密です」

西村経済再生相(今年4月)「3つの密、密閉・密集・密接、これを避けていただく」

感染リスクの高い「密閉」「密集」「密接」を意味する「3密(三つの密)」がノミネート。

新型コロナ関連は、ほかにも…。人と人との距離を保つ「ソーシャルディスタンス」もノミネート。今年は街の至る所でソーシャルディスタンスをとる光景が見られました。

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そして今年、社会現象を巻き起こしているのが「鬼滅の刃」。コミックスの累計発行部数は1億部以上、テレビアニメも人気となり、JR九州と鬼滅の刃がコラボした「SL鬼滅の刃」も注目されるなど、幅広い世代で一大ブームとなっています。さらに劇場版は、国内の興行収入が157億円を突破しています。

そして、芸能界からは――

オーディションから誕生した9人組ガールズグループ「NiziU」がノミネート。「Make you happy」のミュージックビデオの再生回数は1億5000万回を突破しました。

さらに、サビのフレーズが話題となったシンガー・ソングライター瑛人さんの楽曲「香水」。

またYouTuberでお笑いタレントのフワちゃんも選ばれました。

フワちゃん「みんな、お祝いする気はありますか?ありがと~!何も聞こえないけど」


特徴的なファッションと“タメ口”のキャラクターで人気タレントに上り詰めました。

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ノミネート30語のうち新型コロナ関連は、「おうち時間/ステイホーム」「オンライン○○」「GoToキャンペーン」「Zoom映え」など過半数の17を占めました。

私たちの生活維持に欠かせない医療従事者などを指す「エッセンシャルワーカー」も。

今年5月、新型コロナ対応にあたる医療従事者に感謝の気持ちを表すため、航空自衛隊のブルーインパルスが都心の上空を飛行。昼休み中の医師や看護師らが大空を見上げました。

「黒人の命は大切だ」と訴える「BLM(=ブラック・ライブズ・マター)運動」。今年5月、アメリカの黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害されたことで世界的に広がりました。全米オープンでは、優勝した大坂なおみ選手がフロイドさんなど犠牲者の名前が書かれたマスクを着用しました。

一方、将棋の藤井聡太二冠。初タイトルとなった棋聖戦の第2局で指した一手は「AI超え」として話題となり、ノミネートされました。AIが6億手を読んで最善の手だとわかる一手を、わずか23分の考慮時間で指したということです。

AI超えとされる一手について藤井二冠は――。

藤井二冠「あんまり自信があるという感じではないのかなと」

渡辺明名人「全然読めてなかったですね」

今年の大賞には何が選ばれるのか。来月1日に発表されます。