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国産にんにく高値…天候不良とコロナも影響

2020年11月2日 19:41
国産にんにく高値…天候不良とコロナも影響

寒くなると、にんにくを使った料理で体を内側からあたためたいという人も多いのではないでしょうか。そんな中、国産のにんにくの値段が去年に比べて値上がりしています。天候不良、そして新型コロナウイルスも影響を与えているようです。

中国料理に欠かすことのできないにんにく。この店では本来、麻婆豆腐などに、中国産のにんにくを使用していますが…。

魯香酒樓・斉懐明オーナー「(中国産は)コロナの影響で輸入が少なくて手に入らないので」

新型コロナウイルスの影響で、中国から輸入されるにんにくの量が減り、このお店では、中国産を仕入れられなくなっていました。そこで…。

魯香酒樓・斉懐明オーナー「国産(にんにくで)代用しています。大変ですね、値上がりが」

中国産の代わりに、国産のにんにくを使用。しかし、仕入れ価格が去年に比べ、2倍から3倍ほどに高くなっているというのです。

都内のスーパーでも、国産にんにくの値上がりに頭を抱えていました。2日、青森県産の価格を見てみると、1個でなんと288円。

アキダイ・秋葉弘道社長「(仕入れ値が)安い時と比べると、おそらく2倍。ここまで高いのが続いているのは記憶にないですね」

例年に比べ国産の仕入れ価格が約2倍に。店では、ほとんど利益が出ない値段で販売せざるを得ない状況が続いているといいます。

お客さん「(国産高値は)ちょっと厳しいですね。もう少し安くなればいいなと思います」

日本全国の中で、にんにくの収穫量が7割を占める名産地・青森県。一体、何が起きているのでしょうか?

十和田市の畑で次々と収穫されていくにんにく。しかし、実は今年、“異変”に見舞われていました。

JA十和田おいらせ 指導やさい部・馬場義満部長「5月6月の降水量とか日照量が、豊作にならない条件で、不作だった」

JAによりますと、収穫直前となる5月から6月、雨不足と日照不足が重なり、成長せず小ぶりなにんにくが増加。去年に比べ、収穫量が3割ほど減ったというのです。

ただ、品薄による青森県産の高値は、年末年始にかけて、徐々に回復する見込みだということです。