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通話料発生?“ナゾの番号”から国際電話

2020年10月30日 21:00

番号の初めに「+(プラス)」がついた海外からの電話。例えば中国からの電話は国番号「+86」が表示されます。

こちらの女性は、心当たりのない国際電話の番号を「危険・電話+番号」と登録。

不審な国際電話が来た人「怖い怖いと思って」

最近、増えているという不審な国際電話。

新潟県の男性にも今月2回、怪しい国際電話が…。

新潟県在住 不審な国際電話が来た人「いきなり相手が中国語らしき言葉で、自動音声っぽく早口で話し始めた。おっかないですね、何があるか分からないので」

every.のスタッフにも、連日のように「+88216」から始まる番号の着信があります。

たいていは2コールで切れますが、電話をとっても相手は無言のままです。

一連の電話には一体どのような目的があるのでしょうか。

私たちは、警察と連携し、迷惑電話の情報を収集している企業を取材しました。

トビラシステムズ 岩渕るみ広報主任「+88216は衛星電話サービスと呼ばれるものを使ってかけてきた電話。アラブ首長国連邦(の会社)が提供しているようなもの」

「+88216」は中東の会社が提供している、衛星電話サービスの番号だといいます。

実際にevery.スタッフに来た番号に折り返してみると、スペイン語の自動音声が流れてきました。

トビラシステムズ 岩渕るみ広報主任「『アメリカの大統領は誰ですか?』みたいな、誰々1番、誰々2番と押して、というふうにいわれています。折り返しているので、通話料はこちらに発生してしまう」

折り返すことで、高額な通話料が発生する場合も。最終的に、犯罪組織などの利益につながる可能性もあるといいます。

最近では特に、中国からの不審な電話が急増。

今月の前半は多くて1500件ぐらいでしたが、19日以降、1日5000件以上の報告がある日も出ているということです。

今週、番組スタッフの携帯には、中国大使館を名乗る留守番電話が。

番組スタッフにかかってきた留守番電話「中国大使館からのお知らせです。あなたの住民の権利に影響を与えます。詳しいことは『9』を押してください」

先月、秋田市では中国大使館の職員などを騙る人物に、電話で脅迫され、411万円をだましとられる詐欺事件も起きています。

国民生活センターへの相談も増えています。

国民生活センター 相談情報部相談第2課 濵名彩香さん「(7月の相談者は)折り返してみると、つながったものの、相手が応答しないということで、この間が大体20~30秒くらいだった。国際電話の通話料として、約1万7000円請求されたそうです」

心当たりのない国際電話には、出たり、かけなおしたりしないことが大切です。