ニトリ、島忠TOB DCMは予定通り続行
ニトリホールディングスの島忠へのTOB宣言を受けて、すでにTOBを行っているDCMホールディングスが、「DCMこそが島忠にとって、最もシナジー効果を発現しやすいベストパートナーである」と訴えるリリースを発表しました。
島忠の株式の買い取り価格をめぐっては、DCMが一株4200円としているところ、ニトリは29日、これを大きく上回る5500円を提示しました。
DCMはこれを受けて30日、リリースを発表し、「TOBは島忠に対する厳正な資産査定を実施した上で開始したもの」「島忠と対等の精神で経営統合を行うことが望ましいと考えた」と説明しました。
その上で、DCMは「買い取り価格の引き上げについてはコメントを差し控える」としました。
しかし、関係者は「価格はDCMと島忠が十分協議して決めたもので、もし引き上げれば、なぜ4200円だったのか株主に説明ができない」としていて、現時点では価格の引き上げはない見通しです。