井上科学技術担当相は２９日、所管する日本学術会議を視察し学術会議のあり方などをめぐって、幹部と意見交換を行いました。

第一部（人文・社会科学）橋本伸也部長「今回首相による会員の任命が見送りが行われたということでございまして、健全な活動のための条件が損なわれている。大変危惧をしている」

井上科学技術相「任命のことに関しましては総理の権能ということ、私はむしろ学術会議に期待される役割、そのあり方を一緒に検証していこうと」

学術会議の幹部は、今回の任命拒否により人文社会科学部の定員７０人のうち６人が欠員となり、健全な活動ができないとして改めて６人の任命を求めました。

井上科学技術相は、任命拒否問題について「菅首相に聞いて欲しい」として言及を避ける一方、組織のあり方について年内にとりまとめるためスピード感をもって取り組む考えを示しました。