団地に響く、謎の声……。広島市の団地でいま、朝と晩、“キュイーン”という声が聞こえてくるといいます。いったい、何の声なのか、その正体は？

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広島市の団地で、不思議な現象が起きているといいます。人口およそ７０００人、住宅が多く立ち並ぶこの団地で、謎の声が朝と晩、聞こえてくるそうです。

その“キュイーン”という謎の声。聞いた人は……

謎の声を聞いた人「人が叫ぶのかなと思ったけど、毎日聞こえてくるから違うのかなと思って」

その声は、スーパーマーケットや住宅地の下にある「のり面」から聞こえてくるといいます。いったい何の声なのか……。専門家の広島大学人間動物関係学・谷田創教授に聞いてもらうと。

谷田教授「これは多分、繁殖期の雄シカの鳴き声だと思う。９月から１１月くらいにかけてはオスがメスを求めて（鳴く）」

実はこの団地では最近、シカがたびたび目撃されていました。

住民「５頭くらい連れ合って歩いてる。近頃怖いんよ」

目撃が増えたのはここ数年で、特に今年は多いといいます。なぜ、団地に野生のシカがすみ着いたのでしょうか。

谷田教授「（シカが）人から危害を加えられることがないと学習していて、街中に出てくることがどんどん増えている」

団地内に小学校もあることから、住民は警戒を続けています。