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除外判断に副長官関与…野党「違法」と批判

2020年10月13日 17:26
除外判断に副長官関与…野党「違法」と批判

日本学術会議の会員候補6人が任命されなかった問題で、6人を除外する判断に官僚のトップ杉田官房副長官が関与していたことが明らかになり、野党側は「違法行為」だと批判を強めています。

野党側は、任命に関する判断ができるのは総理大臣だけだとして、杉田副長官の関与について徹底的に追及する方針です。

立憲民主党・柚木道義議員「杉田官房副長官が実質的にかかわって6名を除外するという判断、かかわり方をされていること、これもまさに学術会議法の7条違反になると思うんですが」

内閣官房・矢作参事官「官房副長官は官邸における総合調整の役割を果たしているという説明が行われているところでございます」

また、野党のヒアリングには加計学園問題などをめぐり安倍前政権と対立してきた前川元文部科学次官も参加しました。前川氏は自身が事務次官だった2016年、文化功労者を選ぶ委員の候補者リストを杉田副長官に見せた際、「政権を批判するような人物を入れては困る」と言われ差し替えを指示されたと主張しました。

この主張について加藤官房長官は会見で「当時のことは承知していない」と述べました。

野党側は「菅総理が推薦リストを見ずに任命していても『違法』、杉田副長官が事前に削っていたとしても『違法』」だとして、任命見送りの経緯について追及を続ける方針です。