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地域共通クーポンが“偽物”扱い…なぜ?

2020年10月9日 20:03
地域共通クーポンが“偽物”扱い…なぜ?

GoToトラベルの利用者に配布される「地域共通クーポン」を使おうとしたところ、店員に偽物ではないかと疑われ、使えなかったという声があがっています。その理由は、クーポンに印字されている文字にありました。

東京駅の土産物店。観光客らが支払いに使っていたのは、GoToトラベルの「地域共通クーポン」です。

大阪から出張で来た人「助かりますよね。お土産代がクーポンで払えるのは」

しかし、店で使えなかったとSNSなどで訴える人が出ています。都内のコンビニで旅行会社から受け取ったクーポンを使おうとした男性。しかし…

クーポンを使おうとして使えなかった男性「お店から『これ偽物みたいです』という話をいただいて、ちょっとびっくりしまして、文字が薄いから本物ではないと」

偽物だと疑われたといいます。一体どういうことなのでしょう。「地域共通クーポン」という文字の下には黒い線が引いてあるように見えますが、実は「TRAVEL」という文字で細かく印字されています。

この男性の場合、コンビニから「TRAVELの文字が薄くて確認できない」と言われ、使用を拒否されたというのです。

使えなかった男性「最終的にコンビニの地域の責任者から連絡をいただいて、今の段階では使えると(真贋のチェックで)何か所か見る所があるんでしょうけど」

愛媛県内のコンビニで本物の1000円分のクーポンを使おうとした利用者…

SNSの投稿「偽物だから使えないって!えー!?確かにcopyって書いてる!!」

実はクーポンには偽造防止策として「COPY」の文字がうっすらと細工されているのです。コピーをすると、文字がくっきりと浮かび上がるようになっています。

しかし、女性が使おうとしたクーポンは「COPY」の文字がはっきりと見えていたのか、コンビニの店員は偽造と疑って、受け取りを拒否。結局、女性は別の店で使うことができたということです。

実際にクーポンを扱う店舗では、どのように真贋のチェックを行っているのでしょうか。

東京ステーション開発 大橋悟さん「事前に観光庁の事務局からマニュアルが配られているので」

偽造を判断するチェック項目として、あの「COPY」と「TRAVEL」の2つの印字を確認することなどが書かれているといいます。しかし…

使用を断ったことがある店「コピーじゃないのに元々『COPY』の文字が浮き出ちゃっている。」「印刷の質が悪い」

観光庁によりますと、地域共通クーポンには文字の印刷以外にも複数の偽造防止策が施されているといいます。観光庁は現時点で偽造のクーポンは見つかっていないとしています。