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公設秘書「河井から預かり…と現金渡した」

2020年10月7日 16:50

参議院議員・河井案里被告の第17回公判が7日に行われ、案里被告の公設第一秘書が出廷し、広島県江田島市の胡子雅信市議に「これ、河井から預かりました」などと言って現金を渡したと証言しました。

7日の裁判に証人として出廷した案里被告の公設第一秘書の女性は去年6月、河井克行被告と共に江田島市で胡子雅信市議に会った帰りの車内で、「『これ、胡子先生に渡して』と克行先生から茶封筒を渡されました」と証言。

封筒の中身については、「これはもしや現金だと察しました」とした上で、「中身を見てしまうと言い訳が立たないと思って中身は確認しませんでした」「自分で持っていたくない、早く渡してしまいたいと思いました」などと当時の心境を証言しました。

また、現金の趣旨については、「参院選でのご支援を賜りたいということだと思いました」とも証言。

現金を渡した当時の状況については、去年6月、江田島市のカラオケ大会に案里被告が訪れた際に、「これ、河井から預かりました。今後ともよろしくお願いします」と言って胡子市議に渡したと証言した上で、「『河井からです』の意味は、案里先生と克行先生の2人という意味です」「案里先生に、『代議士(克行被告)から預かってるこれを渡さないといけないんだけど、胡子先生を見かけなかった?』と会場で封筒を振って聞くと、案里先生は笑顔から真顔になり、『ここで言わないで』という気持ちが伝わりました」と証言。

案里被告に現金の入った茶封筒を示して尋ねた理由については、「渡すよ、という自分の中での最終確認だった」「予想以上に人がいたので、ここで渡すということを確認したかった」などと証言しました。

案里被告の弁護士は7日、東京地裁に対して、案里被告の保釈を求める4回目の請求を行いました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 案里被告第17回公判(10月7日)