×

菅首相「総合的、俯瞰的活動確保」任命拒否

2020年10月5日 21:48
菅首相「総合的、俯瞰的活動確保」任命拒否

菅首相は5日、内閣記者会のインタビューに応じ、日本学術会議が推薦した研究者6人を任命しなかったことについて「個別の人事に関するコメントは控える」とした上で「総合的、俯瞰的活動を確保する観点から判断した」と述べました。

菅首相「総合的、俯瞰的活動を確保する観点から今回の任命について判断をした。学問の自由とは全く関係ないということです。それはどう考えてもそうじゃないでしょうか」

菅首相は、日本学術会議が年間およそ10億円の予算で活動していること、会員は公務員となること、現在の会員が後任を指名することも可能な仕組みになっていることを挙げ「前例踏襲をしてよいのか、考えてきた」と説明しました。

また、「学会から推薦したものは拒否しない」などとする、過去の国会答弁から法解釈を変更したとの指摘について「それぞれの時代の制度の中で、法律に基づく任命を行っているという考え方は変わっていない」と述べました。

さらに、任命を拒否された6人の政府提出法案に対する立場は、拒否の判断とは「全く関係ない」と強調しました。