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討論会 トランプ氏が“カオス”生み出した

2020年9月30日 20:11

アメリカ大統領選挙に向けた、トランプ大統領とバイデン氏の初めての討論会。激しいやりとりになったようです。

1時間半にわたって、行われた討論会は、序盤から激しい非難の応酬になりました。

バイデン氏「トランプ大統領にはプランがない。何もしていない。彼(トランプ大統領)は2月の時点でどれだけ危険なのか知っていた。パニックを起こしたくないとして何もしなかった。(トランプ大統領)自身がパニックに陥っていった」

トランプ大統領「あなたの言うとおりにしていたら数百万人の国民が死亡しただろう。あなたには私の仕事はできないだろう」

バイデン氏「私は仕事のやり方は分かっている」

討論会は、新型コロナウイルスなどをテーマに行われましたが、トランプ大統領がバイデン氏の発言を遮るだけでなく、司会者にも食い下がる場面が目立ち、議論がかみ合うことはありませんでした。

討論会の評価はこれからという部分もありますが、地元メディアは、「トランプ大統領がカオス、混沌を生み出した」「討論をコントロールしたが、彼が勝ったわけではない」「勝者はいない。敗者はアメリカ国民だ」などと伝えています。

CBSテレビは、直後の世論調査で、どちらが勝ったかについて、バイデン氏48%、トランプ氏41%と、バイデン氏が高い評価を得たとの結果を伝えてはいますが、深い政策議論にはほど遠い、この荒れた討論会が、国民の投票行動にどう結びつくのか。FOXニュースは、「どちらも票を得ていないし、失ってもいない」として、投票行動には影響しないとの見方を伝えています。