およそ１か月後に迫ったアメリカ大統領選挙に向け、トランプ大統領とバイデン氏は、初めての一騎打ちとなるテレビ討論会に臨みます。

トランプ大統領は日本時間３０日午前５時前に討論会が行われるオハイオ州に入り、会場の下見を行っています。トランプ大統領は、ホワイトハウスを出発する際、集まった支持者の歓声に、ガッツポーズを見せるなどしましたが、記者団の問いかけには無言を貫きました。

一方のバイデン氏もまもなくオハイオ州入りし、このあと大統領と入れ違いで会場の下見を行います。

３回にわたって行われる討論会の初回のテーマは「新型コロナウイルス」や「人種の問題」などの６つで、９０分間、休憩なしで論戦を行います。

支持率で劣勢に立たされる大統領は、「短気」とも言われるバイデン氏に激しい個人攻撃をしかけ、失言や言い間違いを誘い出そうとするものとみられます。

一方のバイデン氏は「トランプ節」に冷静さを失わず、新型ウイルスへの政権の対応やここにきて浮上した大統領の納税をめぐる問題で攻めきれるかがポイントです。

大一番となる討論会は日本時間３０日午前１０時から始まります。