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北が韓国政府職員射殺 兄が真相究明求める

2020年9月29日 21:19

韓国政府の職員が延坪島沖で北朝鮮に射殺された事件で29日、職員の兄が会見し、韓国政府に真相究明を求めました。

射殺された職員の兄は29日、外国メディア向けの会見で、韓国政府は「弟が自分の意志で北朝鮮に渡ったと断定している」などと批判しました。また「救出できる時間があったのに、韓国政府は弟を助けるために何もしなかった」と主張し、真相究明を求めました。

一方、韓国の海洋警察は29日、捜査の中間報告として、職員が自殺や事故ではなく、自らの意志で北朝鮮側に渡ったとあらためて説明しました。職員が救命胴衣を着ていた点や、北朝鮮側が職員の個人情報を把握していたことなどを理由にあげています。

文在寅大統領は、金正恩委員長からの謝罪を「格別な意味」と評価した上で、共同での調査を要請していますが、北朝鮮側は今のところ反応を示していません。