菅首相は、就任後初めて韓国の文在寅大統領と電話で会談し、いわゆる徴用工問題などで厳しい状況にある両国関係を「このまま放置してはならない」と伝えました。

菅首相「文大統領には旧朝鮮半島（出身）労働者問題をはじめとして、現在非常に厳しい状況にあるこの両国関係を、このまま放置してはならない旨、私からは伝えました」

会談後、菅首相は、「今後とも韓国に適切な対応を強く求めていきたい」と強調しました。また、会談の中でも、菅首相は、健全な関係に戻す「きっかけ」を韓国側がつくるよう求め、この問題で譲歩しない姿勢をはっきり示しました。

これに対して、韓国側は、電話会談の映像を公開するという異例の対応を取っていて、会談への前向きな姿勢がうかがえました。実際、文大統領も会談で、「問題解決にむけた努力を新たな心構えで加速していこう」と対話に前向きな姿勢を示しました。