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“疑惑のタマネギ”後任の法相も疑惑 韓国

2020年9月22日 19:16

韓国で再び、法相への疑惑が浮上しました。その人物は、数々の疑惑が明らかになったチョ・グク前法相の後任、チュ・ミエ法相。息子が軍に服役した当時、軍に依頼し、正式な手続きをとらずに休暇を延長させたなどの疑惑が取りざたされています。

国会で追及を受けるのは、韓国のチュ・ミエ法相。

「あなたとご主人が国防省にお願いしたことはありますか?」

チュ・ミエ法相「私は依頼したこともなく、夫にも依頼したことがなかった、ということを確認しました」

チュ・ミエ法相は、息子が軍に服役した当時、軍に依頼し、正式な手続きをとらずに休暇を延長させたなどの疑惑が取りざたされています。

検察当局は21日、チュ・ミエ法相の息子の自宅などを家宅捜索したと明らかにしました。

チュ・ミエ法相の前任者といえば―。

チョ・グク法相(当時)「私はこれから一人の市民に戻る」

娘の不正入学などの数々の疑惑が明らかになった、チョ・グク前法相。

むいてもむいても疑惑が出てくることから、韓国のネット上では「疑惑のタマネギ」とも揶揄され、去年10月に辞任。その後、収賄などの罪で在宅起訴されました。

文在寅大統領が重要課題に掲げている「検察改革」を担うため、その後任に任命されたチュ・ミエ法相。

去年、法相候補に指名された時には―。

チュ・ミエ法相「この時代が求める“公正”や正義に合致する法務行政を進めてくれるだろうと期待して、推薦してくれたと信じています」

しかし、疑惑は他にも…。

韓国メディアによりますと、娘のフランス留学のビザを早く発給するよう外務省に依頼するなど、いくつもの疑惑が取りざたされているのです。

チョ・グク前法相、チュ・ミエ法相を起用した文在寅大統領は―。

文在寅大統領「政府は“公正”に対する青年たちの高い要求を実感していて、必ずこれに応じたい」

韓国で再び浮上した法相への疑惑。求められる「公正」を実現できるのでしょうか。