ユニセフ（＝国連児童基金）は１５日、新型コロナウイルスの流行で、世界の児童や生徒のおよそ半数にあたる９億人近くの子供らがいまも学校に通えなくなっていると明らかにしました。

ユニセフは１５日、ＷＨＯ（＝世界保健機関）と共同で記者会見を行い、新型ウイルスの流行が始まって９か月がたったいまも、５１か国でおよそ８億７２００万人の子供らが登校を再開できていないと明らかにしました。

これは世界の児童や生徒のおよそ半数にあたるといい、学校に通えない状況が長引けば、およそ２４００万人がそのまま学校を中退するおそれがあるとして、オンライン授業の環境整備など各国に教育分野への優先投資を呼びかけました。

また、ＷＨＯのテドロス事務局長も、学校の閉鎖は社会に壊滅的な打撃を与えるため最終手段とするべきだとの考えを示しました。