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閣僚人事の検討が本格化 新執行部固まる

2020年9月15日 11:42
閣僚人事の検討が本格化 新執行部固まる

自民党の菅総裁は、新しい党の執行部を15日午後、正式に立ち上げます。二階幹事長ら新執行部の顔ぶれはすでに固まっていて、16日の組閣に向けた閣僚人事の検討が本格化しています。

新しい内閣の人事で焦点は、なんと言っても官房長官ですが、菅総裁は加藤厚生労働大臣の起用を軸に調整を進めています。

自民党の菅総裁は新たに、麻生副総理兼財務大臣、茂木外務大臣、赤羽国土交通大臣、橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣を再任させる意向を固めました。

焦点の官房長官には菅官房長官のもとで副長官を務めた経験のある加藤厚労大臣の起用を軸に調整が進んでいます。また、同じく副長官だった、萩生田文科大臣の起用も検討されています。

さらに、坂本哲志氏と平沢勝栄氏の初入閣も固まりました。また、加藤厚労大臣が官房長官に起用された場合の後任には厚労大臣経験者の田村憲久氏の名前があがっているほか、新型コロナウイルスへの対応にあたっている西村経済再生担当大臣は再任の見通しとなっています。

一方、党役員人事ですが二階幹事長を続投させるほか、総務会長に佐藤元総務大臣、政調会長に下村選対委員長、選対委員長に山口組織運動本部長の起用が固まっています。森山国対委員長も続投です。

総裁選で菅氏を支持した5つの派閥から1人ずつ党幹部に据えることになり派閥に配慮した形です。

菅総裁は、会見で派閥にこだわらず改革意欲のある人材を登用する考えを示していることから、閣僚人事で、どこまで菅カラーを打ち出すことができるのか注目されています。