×

人事、解散…焦点は 総裁選3候補共同会見

2020年9月8日 17:32
人事、解散…焦点は 総裁選3候補共同会見

自民党総裁選挙について、8日、石破元幹事長、菅官房長官、岸田政調会長による共同記者会見が行われました。今後の焦点はどういったところでしょうか。自民党本部前から山崎大輔記者が解説します。

総裁選は菅官房長官が圧倒的に優位な情勢で、党内の関心は、新政権の人事に移っています。会見で候補者たちは、人事の方針について次のように述べました。

石破元幹事長「内閣総理大臣は、この人でなければこの分野はだめだと、そういう判断をされるのだろうと思っています」

菅官房長官「改革意欲のある人ということを、まず優先として考えたい」

岸田政調会長「オール自民党でドリームチームをつくって、そして最高のパフォーマンスを発揮しないと、この国難は乗り越えることができないと思っています」

大本命、菅氏の陣営の自民党幹部は、いち早く菅支持を打ち出した二階幹事長は「留任で決まりだ」と話しています。

一方、人事と連動して焦点となっているのが、次の首相が衆議院解散・総選挙に踏み切るのかどうかです。

菅氏は会見で「コロナの状況が大きく影響するだろう」と述べました。衆議院議員の任期満了までは1年あまり。安倍首相の辞任表明後、内閣や政党支持率が上昇したことや、野党の選挙態勢が整っていないことから、党内からは早期解散を求める声が高まっていて、自民党幹部も「秋の臨時国会の冒頭解散もあり得る」との見方を示しています。

一方で、「解散よりもコロナ対策を優先すべきだ」「総裁選で党員投票もやらなかったのに、解散なんてしたら、国民に見放される」との意見も根強く、新政権の人事と衆議院の解散時期で駆け引きが続きそうです。