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台風9号に関する総合情報(11:22)

2020年9月1日 11:22

気象庁によると、大型で非常に強い台風第9号は、発達しながら東シナ海を北上しています。1日は沖縄地方や奄美地方で、2日は九州南部や九州北部地方で、暴風やうねりを伴った高波、高潮、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

<気象庁の発表内容は以下のとおり>

[台風の現況と予想]
大型で非常に強い台風第9号は、1日10時には久米島の北西約120キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで中心から半径200キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
 今後、台風は次第に進路を東寄りに変えて東シナ海を北上し、2日から3日にかけて非常に強い勢力で九州北部地方に接近するおそれがあります。

[防災事項]
<暴風・高波>
 沖縄地方では、猛烈な風が吹き猛烈なしけとなっています。
 台風は沖縄地方から離れつつありますが、沖縄地方では1日昼過ぎにかけて一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。奄美地方では1日夜のはじめ頃にかけて、九州南部や九州北部地方では2日は暴風となるでしょう。また、1日は沖縄地方や奄美地方で、2日は九州南部・奄美地方や九州北部地方で、うねりを伴った猛烈なしけとなる見込みです。
 2日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  沖縄地方   40メートル(60メートル)
  九州北部地方 35メートル(50メートル)
  奄美地方   25メートル(35メートル)
  九州南部   23メートル(35メートル)
 2日にかけて予想される波の高さは、
  沖縄地方、九州北部地方 12メートル
  九州南部        11メートル
  奄美地方        10メートル
です。
 風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓からはなれるなど暴風に厳重に警戒してください。また、うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
 なお、台風の北上に伴い、九州を中心に3日にかけて、暴風や強風、猛烈なしけや大しけが続くおそれがあります。

<大雨・雷・突風>
 沖縄地方や奄美地方では、台風周辺の雨雲がかかり、強い雨の降っている所があります。また、沖縄地方では、これまでの大雨で土砂災害の危険度が高くなっている所があります。
 沖縄地方では1日夕方にかけて、九州南部や九州北部地方では2日は、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 2日12時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  沖縄地方          180ミリ
  九州北部地方、九州南部   150ミリ
  四国地方、奄美地方     100ミリ
 その後、3日12時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  四国地方   300から500ミリ
  九州南部   200から300ミリ
  九州北部地方 200から300ミリ
の見込みです。
 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 なお、台風の北上に伴い、西日本太平洋側を中心に3日にかけて大雨となる所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

<高潮>
 沖縄地方では2日にかけて潮位の高くなる所があるでしょう。海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水に厳重に警戒してください。潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもあります。高潮や、高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒してください。
 なお、台風の北上に伴い、西日本では2日から3日にかけて高潮の発生する所があるでしょう。海岸や河口付近の低地では浸水や冠水に警戒・注意してください。

[補足事項]
 地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和2年 台風第9号に関する情報(総合情報)」は、1日17時頃に発表する予定です。