アメリカのトランプ大統領は、大統領選に向けた与党・共和党候補としての指名受諾演説を行いました。

ホワイトハウスで行われたおよそ１時間の演説でトランプ大統領は、徹底的にバイデン氏と中国を結びつけ、激しい個人攻撃を行いました。

トランプ大統領は、演説会場に妻のメラニア夫人を伴って姿を見せ、集まった１５００人を超える支持者らから「あと４年」のかけ声がかかりました。演説では、「バイデン氏の政策はメイドインチャイナだ」「アメリカの破壊者だ」などと激しく攻撃しました。

トランプ大統領「バイデンの政策はメイドインチャイナだ。私の政策はメイドインアメリカだ。バイデンはアメリカの魂の救世主ではない。アメリカの雇用の破壊者であり、大統領になればアメリカの偉大さの破壊者となるだろう」

そのうえで、バイデン氏が勝利すれば、「中国がアメリカを支配する」と強調しました。

トランプ大統領「バイデンが勝利すれば中国が我が国を支配するだろう。私はそのような悲劇を起こす人々に完全な責任を取らせる」

会場のトランプ政権関係者や支持者らは、ほとんどマスクをつけておらず、屋外ながら、かなり密な状態での演説となりました。

大統領が演説を終えると、ホワイトハウス近くで数多くの花火が上がり、「トランプ・２０２０」の文字が夜空に浮かび上がる派手な演出も見せました。壇上にはトランプファミリーが勢ぞろいし、その様子を見守りました。

今回の演説は、バイデン氏への個人攻撃が随所にちりばめられ、前向きにアメリカの未来像を語る場面はほとんどありませんでした。選挙戦を通じて、さらに分断が深まることになりそうです。